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バーレルセル.
クライアントは北欧を愛していた.
トーベ・ヤンソンの世界感も例外ではなかった.
一家は親,子,孫と共に住むことを選択し,自由にお互いの空間を行き来する.
一階は人に寄り添う親密な空間を目指し,二階は空へと意識が解放されるような空間を思い描いた.
いずれも北国にふさわしい素材や照明器具などを選定し,温かみある空気感を与えた.
そんな家で一家が団欒していることを想像すると,どこからかムーミンたちも集まってきて好き勝手に佇んでいるような気がしてならない.
住宅地に擬態したこの形態の中で,幸せいっぱいな時間が流れていることを切に願っている.